当社は、コーポレートメッセージ「おどろき、快適、仕事と暮らし」のもと、これまで事業の中⼼としていた「仕事」の場⾯に加え、皆様の「暮らし」においても、おどろきと快適を提供することで新しい価値を創造し、社会に貢献していくことを⽬指しています。

昨年度2024年6⽉期においては、「テプラ」やファイルといった基盤事業のさらなる強化を図りつつ、インテリアライフスタイル事業の拡⼤など成⻑分野へ注⼒いたしました。⽂具事務⽤品事業では、「テプラ」の新しい用途提案を図るため、販促・広告活動を積極的に展開いたしました。インテリアライフスタイル事業では、夏物家電が好調に推移したほか、TV通販やネット販売の伸⻑など、今年度以降につながる成果を得ることができました。⼀⽅で、円安の影響や原材料価格の高止まりを受けた原価率の上昇は、価格改定などで改善の兆しはあるものの、依然として厳しい状態が続いております。

今年度2025年6⽉期は、第11次中期経営計画の初年度にあたり、これまでの延⻑ではない⼤きなビジョンを持つ成⻑戦略を進めてまいります。社会変化の波をチャンスと捉え、新たな成⻑へ向けて既存ビジネスを強化するとともに「サービス事業への展開」「ライフスタイル分野の拡⼤」「海外事業の強化」の3つの⾻太⽅針を展開しております。既存事業および３つの骨太方針を支えるのは、「海外工場の活用」「ファンとのコミュニケーション展開」「人的資本経営」「サステナビリティ」の4つの資源です。これらを活かし、今までの延長ではない戦略を実行し、第11次中期経営計画の目標を達成すべく、次のステージへと前進してまいります。