中央大学商学部の1年生30名が「今までにない学びのグッズ」をテーマに学生視点を活かした商品企画に取り組みました。
全5グループに分かれ、キングジムの開発社員からのアドバイスを受けながら、斬新なアイデアを数多く生み出しました。
最終的に選ばれた企画は、手汗をかいてもペンが滑らない「珪藻土グリップ」です。
手汗によって筆記時に不満やストレスを感じる学生が多いことがわかり、その課題を解決するために考えられたアイデアです。
これが後に商品化される「ポーズー ペングリップ」の原案となりました。

京都芸術大学プロダクトデザイン学科の2年生7名が、中央大学の提案をもとにアイデアの深堀りやデザインブラッシュアップをおこないました。
そこで学生の皆さんからあがったのが、手汗対策をネガティブに捉えるのではなく「使っていて気分があがる」「持ち歩きたくなる」という視点です。試作を通して、マイクロファイバー素材を用いてペン全体をもこもこのかわいらしいカバーで覆うアイデアに繋がりました。この時はえび天に見立てた「TEMPRA テンプラ」という企画でした。

学生の皆さんと一緒に考えたアイデアをもとに、実際にキングジムで商品化するべく、具体的な仕様の検討を進めました。
ペンを使う機会が多い学生をターゲットに、「手汗でペンが滑る」「ペンが固くてペンだこができる」といったリアルな声に改めて耳を傾けながら、仕様に反映させました。取り組みの中で学生の皆さんが「ポーズー ペンポーチ」を楽しんで使ってくれていた様子がヒントとなり、可愛らしい動物モチーフのデザインを採用しました。
今回の動物は、「手汗→暑い→サバンナの動物」という連想から選定し、機能性とデザイン性の両立を目指して開発を進めました。