私は理工学研究科で精密機械工学を専攻していました。卒業生の多くは電機・自動車・電子部品・重工業メーカーなどに入社をする学科でしたが、私は自分の考えをより最終製品に反映したいと思い、一般消費者向け最終製品の開発職を希望していました。
そんな時、就活生向けの情報誌で偶然見つけたのがキングジムの紹介ページです。研究室で普段から「テプラ」を使用していたこともあり目に留まったのですが、そこに書かれていた開発職の先輩の言葉や「独創的な商品を開発し、新たな文化の創造をもって社会に貢献する」という企業理念を見て、キングジムであれば私が望んだ仕事ができると思い、決めました。
当時はまだ大学院卒の採用実績が無かったため、応募に際して開発部門の方と仕事の内容について直接話す機会を用意してくれました。そういった過程での雰囲気からも、キングジムは楽しく仕事ができそうな会社だと感じることができました。

国内子会社統括部は、キングジムと国内にある各子会社の橋渡し役として、商品企画や販売促進策の立案、各種管理業務などをおこなう部門です。
私が所属している支援課では、「各子会社の販路に適したキングジム商品の提案」「キングジムの販路に適した子会社商品の提案」や、「子会社のリソースを活用した、キングジムの販路に適した商品の企画および販売促進策の立案」などを社内の関連部門と連携しておこなうことで、キングジムグループ全体の業績向上を目指しています。商品企画に関しては、過去の開発部門での業務経験も活かすことができています。

多様な国内子会社の業績向上に貢献できることにやりがいを感じます。
私は開発部門でキングジムの販路を前提とした商品の企画を長くおこなっていましたが、国内子会社統括部での選択肢はキングジムの販路、商品だけではありません。各子会社はそれぞれに販路や商品力、調達ルートなどに特長や強みを持っています。それらを組み合わせることで、1社では難しかった販路や売上の拡大に寄与することができます。
子会社が増えるに伴い、新たな業界や商品について学ぶ必要もあり、各社間の調整業務など対応すべきことは増えますが、シナジーの可能性も高まるため、やりがいも増しています。

子会社が増え、さらに業績を向上させるためには、部門業務の効率化も求められます。業界や会社間で異なる考え方や仕組みがある中、両社にとってベストな解答を見つけることは簡単ではありませんが、それを効率的におこなえるようになることが目標です。
また、長く携わっていた開発業務においては社内で関わる部門も限られていましたが、国内子会社統括部での業務は、様々な子会社を通じ改めて会社というものの全体像を考える機会になっています。ここで得られる経験は今後どのような部門・業務においても活かすことができるため、より多くの経験を積みたいと思っています。

就職活動の正解はひとつではないでしょうし、結果として選んだ就職先が正解かどうかもすぐにわかるものではないでしょう。私はほぼ直感のような形でキングジムを選びました。もっと多くの会社に興味を持っても良かったのではないかという思いもありますが、環境にも恵まれ、いまでもキングジムで働いていることから、私にとっては正解のひとつだったと思っています。
現在は、私が就職活動をしていた頃とは比較にならないほど様々な情報があふれていますが、やはり自分で情報を得ることと自分の考えに自信を持って臨むことが大事なのではないでしょうか。皆さんが社会人として良いスタートを切れるよう応援しています。頑張ってください。