様々な部署を経験できる、総合職での採用だったことです。就職活動の際、当社を含め3社から内定をいただいたのですが他社は採用時に職種が決まっていました。当時、まだ学生だった自分は仕事上ではどんなことが得意で、どんなことが苦手なのか全くの未知で、同じ職種を何十年も全うできるのか、もし向いていなかったらどうしようという思いがありました。そんな中、当社の内定者面談で「あなただったら、どんな部署でも活躍できると思う!」と言ってもらえ、「この会社だったら、自分にはこれから先にたくさんの可能性が広がっている」と思い、入社を決めました。
あとは、会社説明会で「全国転勤ありの総合職採用とのことですが、結婚した女性にはどのように対応してますか?」と質問したら、「(その当時)まだ女性総合職の会社全体での割合が低く、その点は今後の課題です!」とごまかさずに答えてくれたのも、正直な会社だなと印象に残りました。

社内教育や社宅管理事務、法改正などに伴う社内規定の改正や新しい人事関連制度の検討を行っています。
先の項目で書いた、「全国転勤あり総合職採用での、結婚後の女性の働き方」についても、日々解決策を模索しています。質問した当時はまさか自分がその課題解決の当事者になるとは思ってもいませんでしたが(笑)
現在は育児休業から復職したばかりということもあり、業務量の様子見でまだまだ余力があるので、「私はお母さんになっても攻めの姿勢で仕事をしたい!」という思いで自分からいろいろ提案して新しいことにチャレンジしています。
その他、新卒採用や女性活躍推進、人事評価システムの管理など、育休前に担当していた業務の経験を活かして後輩へのアドバイスやサポートを行っています。営業から人事に来た時には常に教えてもらう側の人間だったので、教える側に回ったことで「自分も歳取ってきたなー」と思う今日この頃です。

「こうしたら、もっとみんなが働きやすくなるのでは」と考えたことを形にできるのは、とてもやりがいがあことだと思います。数年前に検討していた在宅勤務制度が、新型コロナの緊急事態宣言で社員が出社できないという緊急時に、「原則在宅勤務」の方針のもと、多くの社員に活用してもらえた時は「検討しといて良かった!」と思いました。
また、多少なりとも自分の成長を感じられるとうれしいです。人事は各種管理など、「正確に」行うことを求められる業務が多いのですが、人事の仕事内容に慣れてきたのか、年相応に落ち着いてきたのか、母になった影響か、育児休業前よりミスが減ってきているのは「成長してるかも」とちょっとうれしく思います。それでもまだまだミスすることも多いのですが。(笑)
後輩へアドバイスする立場になったことも、いつの間にか自分にも経験や知識が身についていたのだなと感慨深く感じます。

最初の配属先が当社ほぼ初の関東出身女性新入社員の地方拠点配属だったことや、新しいこと好きなのもあり、女性総合職の一つのロールモデルになれたらと思っています。
これまで日本の働き方は残業ありき、長時間働けることが優位とされ、出産後の女性が責任ある仕事を任されることは少なかったと思います。しかし、最近の社会全体の働き方改革やその機運で、環境が変化しつつあります。当社も残業時間削減や有給休暇の取得促進に取り組み、ここ数年で大きく変化しました。そうした中で、自分が与えられた仕事をきっちりこなすこと+自分から新しい取り組みを切り出すことで「仕事は時間じゃない、質だ」というのを示していけたらと思います。

是非、たくさんの業界や企業を見てほしいです。新卒採用の担当をしていた際に、入りたい会社や第一希望の業種あり、目標が決まっていることは素敵なことだけれど、せっかく新卒という一番可能性が広がっているときに視野を狭くしていたらもったいない、と思うことが多々ありました。
私自身、文具メーカーは第一志望の業界だったわけではないのですが、入社してみたらとても性に合っていたと思いました。また、学生の時は見向きもしなかった業界を今見てみると、「あの業界、私に向いていたのかも」と思うこともあります。食わず嫌いをせず、いろいろな会社を見て、触れて、自分の可能性に目を向けてほしいと思います。