2016年入社 調達部
就職活動では業界を絞らずに色々なジャンルのメーカーを見に行き、各業界の気になったメーカーで1社ずつ面接を受けました。そのため、文具業界で面接を受けたのはキングジムのみです。文具業界の中でも、キングジムは文具以外の製品への取り組みに力を入れているところが面白いと思います。また、一般的に「新製品」というものは年に数回あれば良い方ですが、キングジムではほぼ毎月新製品が数種類発表されます。新しいことをやろうという意識の強い企業の方が、時代の流れに取り残されずに成長できると思いキングジムを選びました。建造物や工作機械など大きなモノづくりよりは、生活に寄り添った身近なものを作るメーカーの方が自分の性格に合っていると感じ、キングジムに入社しました。また、入社してから実感したことですが、カレンダー通りに土日祝日が休暇であるため趣味の時間を確保しやすいことも重要な要素でした。
新しい製品を作り出すのは商品開発部ですが、その製品を安定的に供給できるようにするのは調達部の仕事です。私がやっている仕事は、製品の仕様変更や仕入れ先の変更を行う際の調整業務です。製品に使っている部材が、部材サプライヤの事情で供給されなくなったりした場合は、それまでと同じ価格帯で同じ機能を持った部材を別のサプライヤから調達しなければなりません。コストダウンを図るために、あえてサプライヤを変えることもあります。その時に、機能や外観の品質検証を行うほか、図面修正なども行っています。その他の業務として、他社の製品=OEM品をキングジムの生産系海外子会社で作るための仕様検討や見積りと調整も行っています。加えて、生産系海外子会社の財務状況の分析・製品に含有されている化学物質の調査・レーザーカッターを用いた新製品開発試作のサポートも行っています。
多くの場合、コストダウンするためには何か製品仕様を変更したり、部材の調達先や加工先を変更することになります。そのため、仕様変更による製品のトラブルが発生しないように様々な要素を想定して検討しなければいけません。あくまで品質を維持しつつ、コストを下げる方法を模索します。正直なところ、長いキングジムの歴史の中で、すぐに思いつくようなコストダウンは既に実施され尽くしています。誰も思いつかなかった方法を考えたり、実施ハードルが高い方法に着手したりするのは容易ではありません。しかしその分、大きなコスト削減が実現できた時は、会社の利益に直結するのでやりがいがあります。例えば1冊のファイルのコストを10円安くできたとして、それが年間10万冊売れるとしたら100万円の利益に繋がります。その商品が売れ続ける限り恒常的に効果があるので、金額が僅かなコストダウンでも積み重ねれば大きな金額になります。
現在は、既製品の環境負荷物質調査に関する問い合わせの対応が大変煩雑になっているので、他部門と協力してシステマチックに処理が行える仕組みを作ることに挑戦しています。自分の担当業務を簡略化するための取り組みではありますが、これが上手くいけば自分だけでなく、社内の他部門(CS部や全国の営業)、そしてキングジム製品を購入しているユーザーの負担を軽減できる為、大きな意義のある取り組みであると考えています。
その他に今後取り組みたい事としては、新たなコストダウンの発案や、量販オリジナル品の企画立案などに挑戦していきたいと考えています。
皆さんが「メーカー」を志望して就活をしているなら「どのようなものを作っているか」「どれくらい作っているか」「どうやって作っているか」を調べましょう。この3つを知らずに入社すると、いざ働き始めた時に大きなギャップを感じると思います。メインで生産・販売している製品は何なのか。それは業界でどれくらいのシェアを占めているか。自社で加工・生産する設備や技術を持っているか。 「メーカー」という言葉は意外と曖昧な括りなので、「どんな商売をしているメーカーなのか」を知るための就職活動が大切です。また、就活でどんな企業を見に行ったかは意外と入社してからも話のネタになるので、好奇心を持って色々な企業の説明会に行ってみるといいと思います。
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6:30起床
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8:30出社 メールチェック・1日のスケジュール確認
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8:45海外生産系子会社の財務諸表分析
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11:00レーザーカッターによる試作サンプル作製
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12:00お昼休憩(松戸事業所は仕出し弁当があるので、安く食べられます)
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12:45既製品の仕様変更検討・生産移管検討
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15:00OEM製品の仕様検討・見積もり
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16:30コストダウン会議
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17:00環境調査依頼・調査報告書の作製
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17:35翌日のスケジュールを確認して退社
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19:00帰宅
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19:30夕食
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24:00就寝
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