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ビジュアルバータイマー
開発物語

時間管理が苦手でやり方が分からない……

残り時間を視覚化し
誰もが直感的に分かるように!

残り時間を視覚化し誰もが
直感的に分かるように!

ビジュアルタイマー
ビジュアルタイマー
ビジュアルタイマー
ビジュアルバータイマー開発担当 デジタルプロダクツ開発部 デジタルプロダクツ課 K.S.
ビジュアルバータイマー開発担当
デジタルプロダクツ開発部 デジタルプロダクツ課 所属 K.S.

ビジュアルバータイマー開発担当 デジタルプロダクツ開発部 デジタルプロダクツ課 所属 K.S.

2017年、新卒入社。就職活動では「自分の努力が形として残る仕事をしたい」とメーカーを中心にエントリー。なかでも文房具が好きだったことから、キングジムに興味を持つ。独創的でオンリーワンなものづくりの姿勢に共感し、選考過程で感じた温かく居心地の良さそうな雰囲気が入社の決め手となった。入社後は9年間にわたり開発業務に携わり、機能性ファイルや、「HITOTOKI」商品、「テプラ」Liteシリーズを担当。2022年からデジタルプロダクツ課で電子商品を担当している。

きっかけは「宅トレ」。時間を視覚化できるタイマーを作りたい

コロナ禍で「宅トレ動画」が流行し、私も自宅で動画を見ながら筋トレをしていたのですが、画面に表示されている残り時間のゲージを見ると、「あと少し頑張ろう…!」と思えることに気づきました。時間が視覚化されると集中力が高まりますし、つらい時間も前向きに捉えることができます。そんなメリットがあるタイマーを作りたいと考えたのが、開発のきっかけでした。ただ、アナログ式のビジュアルタイマーはすでに市場にあったため、異なる形を模索。パソコンのプログレスバー(処理の進捗を示す表示)からヒントを得て、横方向の目盛りで時間経過を示すアイデアにたどり着きました。

ビジュアルバータイマー開発担当 デジタルプロダクツ開発部 デジタルプロダクツ課 K.S.

「使う人目線」を力に変えた商品作り

文系出身でデジタル製品に詳しいわけではないので、その視点を逆に活かし、子どもや機械が苦手な方でも使いやすい仕様を意識しました。デザインはゲームの体力ゲージのような視覚的にわかりやすくスタイリッシュなものにこだわり、操作ボタンは最小限に。複雑な設定をせず、直感的に使えるソフトを目指しました。
また最初の社内会議で「時間を視覚化するニーズ」が伝わらず、「誰がどんな場面で使うのか想像できない」という意見が出たことから、新しい概念の商品だからこそ、使用シーンやユーザー像をいつも以上に具体的に伝えることが重要だと気づきました。パッケージや販促物に使用シーンをイメージしやすい情報を盛り込むなど、デザイン部門をはじめ関連部署にはたくさん協力してもらいました。

ビジュアルタイマー

自分の想いやアイデアを信じ、粘り強く取り組む

無事発売できた時の達成感はひとしおでした。発売前から増産が決まり、オンラインストアの予約受注が完売するなど、予想以上の反響がありました。SNSでは「時間管理が苦手な人を救うタイマー」「ポモドーロ・テクニックができる集中タイマー」などと話題になり、さまざまな層に魅力が伝わったのを実感できました。印象的だったのは、私が学生時代から好きなアーティストのラジオ番組で、商品が紹介されたことです。多くの好評の声をいただき、苦労が報われてうれしかったです。
今回の開発を通じて、自分の想いやアイデアを信じ、粘り強く取り組むことの大切さを実感しました。また、開発担当は企画のプロデューサー的な立場です。良い商品をつくるには、独りよがりにならず、さまざまな視点や意見を取り入れて考える力が必要だと学びました。まだ「やり切った」と言えるほどではありませんが、今後も開発の仕事を続け、使う人にやさしく寄り添える商品を生み出していきたいです。

ビジュアルタイマー
ビジュアルバータイマー開発担当 デジタルプロダクツ開発部 デジタルプロダクツ課 K.S.

エピローグ

自分は「デジタルの力で、分かりにくいものを分かりやすくする」ことをテーマに日々アイデアを考えています。ビジュアルバータイマーもその一例で、ユーザー視点を大切にした開発を心がけています。キングジムの開発はアイデアを出して終わりではなく、市場に届けるまで深く関われるのが魅力です。企画した商品が店頭に並んだりSNSで話題になったり、誰かのお気に入りになる瞬間は大きなやりがいにつながります。そんな商品づくりに挑戦したい方、お待ちしています!